Ukimo Project
うきも-project-

香川を拠点に活動するサーカスアーティスト・谷口界と大旗遣い・麻風を中心に2025年に結成された現代サーカスカンパニー。シルホイール、大旗、庵治石を用い、重力と浮遊の狭間を舞う身体表現を展開する。風や光、石といった自然の要素を身体に取り込み、素材と空間、観客との呼吸を共有することで、観る者の感覚をひらき、自然とのつながりを呼び覚ます舞台の創造を模索している。
【谷口界】
京都府宇治市出身。
幼少期は裸足で山を駆け回る。20歳の時に大阪にて独学で大道芸を始める。
その後、沢入国際サーカス学校入学。メインアクトはシルホイール、倒立。
ながめくらしつ、小池博史BP『風の又三郎』森山開次『サーカス』等に出演。幼少期の遊びを原点とした独自の発想で、サーカス的身体の可能性を追求している。
2020年香川県に拠点を移し、瀬戸内サーカスファクトリーアソシエイトアーティストとし
ても活動。2025年大旗麻風と共に“うきも-project-“を立ち上げる。
【麻風】
大旗遣い。十四歳で大旗と出会い、独学で表現を磨く。
森羅万象、あらゆる自然事象を手本とし、一枚の布から立体的且つ自然的な曲線美や揺らぎを織り成す。「旗」という一枚の平面の可能性を追求するため多種多様なコラボレーションを展開。舞台美術としての役割も担い、新たな表現様式の確立に注力している。 栃木県栃木市出身、香川県在住。
【野瀬山瑞希】
新潟県出身。幼少の頃よりクラシックバレエを始め、高校卒業後ABC-Tokyoバレエ団に所在中、Peri dance Capezio Center(NY)主催BLUEPRINTに参加。退団後、舞台芸
術の学校(P.A.I)に1年間入所。これまでにTarinof dance company、遠藤康行、小池博史、安藤洋子、珍しいキノコ舞踊団等の作品に出演。
現在は現代サーカスにも視野を広げ、シルホイールをメインアクトとして活動。サーカスとダンスを掛け合わせた独自の表現を模索。瀬戸内国際芸術祭2022、EXPO 2025大阪・関西万博(高松・神戸連携事業)等へ出演。瀬戸内サーカスファクトリー・アソシエイトアーティスト。
作品名 | うきふね
大旗が風をまとい、シルホイールが光をなぞる、自然を感じるサーカス。
風がふきぬける。光がゆれている。石が、ただそこに在る。
瀬戸内の自然とともに暮らすアーティストたちが、静けさや余白をたよりに、身体を通して自然と呼吸を交わす。
鉄の輪・シルホイールはゆるやかな円を描き、大きな旗は風とともにたゆたう。
庵治石は語らず、ただ佇みながら、時間の記憶をそっとひらく。
今回は、夜の種子島・宇宙ヶ丘公園の芝生の上で上演。
星空に包まれ、風が木々や草を揺らし、大地の感触をたよりに、身体は呼吸し、空間は揺れ動く。
素材、空間、身体、観客がゆるやかにつながり、一つの風景を立ち上げる。
小さな呼吸や気配に耳をすませる、自然とのつながりを思い出すためのひととき。