Riichirou Shinozaki
篠崎 理一郎

1989年鹿児島生まれ。主に線画やドローイングを軸に制作。漫画や数学をルーツに、日常風景や心象状態を掛け合わせながら、繊細かつインタラクティブな世界を表現する。
個展やグループショーほか、近年はトンボ鉛筆、YANASE、Johnbul、ManhattanPortage、TK from 凛として時雨、ストレイテナー、はてな などへのアートワーク提供。書籍装画や壁画、商品パッケージ、広告など幅広く手掛ける。
主な展示・プロジェクト
個展「INSIDE_DIVER」(東京 / 代官山蔦屋書店 / 2023)、個展“AngleZ:MULTIVERSE”(東京 / PAGIC Gallery / 2022)、個展 「心の臓」(京都 / 7gallery)、「フロム・ジ・エッジ ―80年代鹿児島生まれの作家たち」(鹿児島市立美術館 / 2021) 、個展「インサイドダイバー」(霧島アートの森/2018)など。
作品名 |「光の曼荼羅」2025年
かつて天を映した鏡は、光を宿し、観測の装置から想像を映す面へと変わる。衛星のように光とまなざしは互いをめぐり干渉し合い、観測の痕跡と記号のあいだで静かに交差する。「光の曼荼羅」は、干渉と循環の果てに生まれる図であり、光が形を変え、見る者の内側に新たな秩序と意味を結び直していく。観測の終わりから始まる、もうひとつの観測のかたちである。