Yasuhiro Chida
千田 泰広

1977年北海道生まれ。2002年よりインスタレーション作品を発表。2016年より活動の中心を欧州に移し、2025年に空間作品の美術館を建設するためのMuseum of Spatial Art LLCを設立。身近な素材と膨大な手作業で、体性感覚に働きかける空間を制作。各国最大の芸術祭、ライトフェスティバルなどを中心に、約 200の展示に参加。大規模な回顧展が欧州を巡回し、世界のライトアートを牽引する。Artdex「世界の9人の光のアーティスト(2019)」、米光学誌OPTICA「光のアーティスト8人(2022)」に選出される。

作品名 | Brocken5
この作品の中心は無です。作品内部に入ると、見る対象はなく、空の空間が何千もの光線に満たされています。その現象は、何万もの穴により引き起こされたものです。 つまりこの作品は、無(穴)によって作られた、無(空間)を体験する作品です。
作品名 | Analemma
あらゆるものは空間の中に存在しますが、私たちは空間そのものを見ることはできません。この作品は、空間内を飛び回る無数の光点によって、空間を知覚可能な存在に近づけようとする試みです。
作品名 | Reverie
夜に見る影。Technical support: Sanghee Noh
作品名 | Aftereal
鑑賞者は大きな青い光の海に囲まれるような体験をします。しかし作品全体は高速で振動しており、そこにあるようかのように見えるものは、全て目や脳に残る残像です。私たちが見ているものは現実ではなく、あくまでも私たちの感覚器官が捉え認識する、世界の一つの姿なのです。
作品名 | Myrkvidr
空間全体に約5km分のナイロン糸が立体網目状に張り巡らされています。光源が海からの風に揺らぎ、光の動きと鑑賞者の動きに反応し、ナイロン糸の反射光-空気の傷のようなもの-が、空間内全体を静かに移動していきます。
作品名 | 3000
壁は外からの光を遮り、光害の少ない種子島の星空をより見えやすくします。壁の内側は種子島の砂鉄で仕上げられており、正八面体の磁鉄鉱の結晶は、光の動きと鑑賞者の動きによって瞬きます。
*特別ナイトアートツアーにて鑑賞可能です。
Art and Audio
「Momentary scapes (瞬間に宿る永遠)」
* お席に限りがございますので、事前予約をおすすめ致します。