2014 ミッション in Tanegashima

滞在制作を通じて、5組のアーティストが町中に作品を展開。
多様な背景をもったアーティストたち。地域協働を通じて、種子島の今ここでしか体験することのできない、宇宙をコンセプトにした作品をつくりました。
町中や宇宙センターに点在する作品を探しながら、それぞれの作品から種子島の環境や自分自身さえも再発見する使命(ミッション)を感じていく、宇宙芸術の時間と空間が誕生。

宇宙芸術研究部会(桜井龍、下山肇、高橋綾):ウユニバース

マルチバース(多元宇宙)、その四次元立方体は「内」と「外」の空間をつくり出す。
広大な水面が鏡となって空を映し出すウユニ塩湖のように、そこに入れば日常のすべてから隔絶されて、多面の空に囲まれる。雲や星は目の前に現れ、あたりに見え隠れするのは自分の姿であろう。 宇宙のなかの離島の果てで、自分自身と向かい合う。

John L Tran:Wish You Were Here

幾星霜を経て、宇宙飛行士が地球に帰還した。しかし、彼の故郷は何もなく、家族や友人もいなくなっていた。 そして、彼は生まれ育ったこの家から、ずっと離れないことを決意した。

関根真紀(荒川忠一研究室所属):100億の昼と千億の夜

種子島のまるで生命が宿っているかのような、廃屋を用いたインスタレーション作品。家とは、家族と暮らし、人生を歩み、人が包まれている、空間であり源である。 宇宙とは、生命を優しく包み込む「生命の家」のような存在であると同時に、生命の源でもある。宇宙―生命、死―再生、ミクロ―マクロの連環を、空にはけっして姿を現さない昼の星のように浮かび上がらせる。

成田敬+筑波大学創造的復興プロジェクト
かまどワークショップ

作品は、風になびく草木染めのインスタレーションと地球を素材にしたかまどのふたつです。最先端の科学と豊かな自然が共存する種子島で、科学と自然の接点を染色やかまどといった、人の営みのなかに見つけました。
センダンの大木の下にできた空間で自身の中に深く広がる宇宙と、外へ大に広がる宇宙との繋がりを表します。

森脇裕之:ペットスターロケット

空のペットボトルを組みあげて光るオブジェ「ペットスター」を使った、ロケットオブジェが登場。

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