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宇宙センター作品2024

[作品No.S05]900,000km/s(千田泰広)

秒速9万キロメートル
日本
2015
展示時間 18:00-21:00(最終入館20:30)
展示会場 宇宙センターエリア(科学館内)(S05)


これは宇宙最速を体験出来る作品です。真ん中にある1枚目の歯車を1秒に1回転の速さで回すと、5枚目は音速、7、8、9枚目はそれぞれ第1、第2、第3宇宙速度、14枚目は光速、最後の歯車は1秒で約90 万㎞ (955,248 ㎞) の速さで回る仕組みになっています。これは光の速さ(299,792 ㎞/s) の約3倍で、この速度で宇宙が広がっていると考えられています。しかし、真ん中の歯車を回そうとしても動きません。最後の歯車まで回すためには、膨大な力が必要なためです。
また、光速に近づけるにはエネルギーが無限に必要になることから、物体が光速を超えることはありません。 反対に最後の歯車を回すと、最後から4枚目くらいまでの歯車がゆっくりと回るのを見ることができます。最後の歯車を約132 億回(13,220,219,761 回) 回すと、真ん中の歯車が1回転します。光や、宇宙の広がる速さがどれほどのものなのか、真ん中に向かって歯車の回転がゆっくりになることから体感出来ます。
この作品には、歯車の歯のエンボリュート曲線、歯車の円、歯車の配置の黄金螺旋と、3 種類の曲線が用いられています。また、作品の縦横高さ、歯車の歯の数は全て素数で作られており、最後の歯車を132 億回回すまで、歯車の位置が同じ組み合わせになることはありません。

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